第23話『忍野八海』~驚愕!インクの様に澄んだ青
よく考えてみると私のマチタビでは「青」という色に出逢うことが多いです。
太平洋・日本海・オホーツク海・瀬戸内海といった海。
琵琶湖・河口湖・田沢湖といった湖。
大井川・天竜川の川。
富士山・北アルプスなどの遠方の山。
日中の空に満点の夜空。
北海道の雪や氷。
焼物の釉薬。
染物、建築、草津の温泉なんかも…
そして、すべてが違う色
言葉だけでも「青。藍。碧。空色。紺。水色。群青、縹色。」きりがない…
いつかすべての青をご紹介したいところです(^_^)/~
とそんな青の中でも最も驚いた自然の「青」のひとつが
ここは、山梨県の『忍野八海』のこの青。
自然でこの青は「ありえないよ…」というほどの青。
いわば「輝水色」とでも呼びましょうか!!
10メートル程の深い泉にお天道様の光がきらりと入り込むとこのような輝かしい「水の青色」を映し出すのです。
深いところまでお魚も見放題です。
青くなる原因にはいろいろな説がありますが、
澄んでいる水がそのまま深いところに進むに知れて青い光以外を吸収するためといわれているようです。
すこしずらして、近くでよく見なければ透明だともわかりません。
場所によって、青さのない同じ水に違う魚が泳いでいるため確認できますね。
そういえば、ここ忍野八海は「世界遺産」です。
正確には、2013年に日本の文化遺産としては13件目として登録された「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の「世界遺産構成資産」に指定されています。
「構成資産」というのはその名の通り「正解遺産を構成する資産」で「世界遺産が単独・特定のものを指定しているわけではなく、複数の関連する遺産の関係やストーリーをしていしている」ことを教えてくれる大切な考え方です。
ほかにも、「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」には
富士山の登山道や山中湖・河口湖・いくつかの浅間神社も含まれています。
富士山の場合、自然遺産ではなくて、信仰対象としての「文化遺産」の側面が登録されている分、このような「構成資産」という考え方はより重要となると思います。
(富士山単独で自然遺産登録できなかった過去の流れも象徴的です…)
ちなみに、忍野八海が船体されている理由は
○ 富士山域を背景としてた風致の優れた水景
○ 富士山を水源とする地下・地上の豊かな水系
○ 富士講と元八湖の再興(忍草元八湖霊場)
にあるそうです。
富士山信仰を支える名脇役なのですね(*^_^*)
さて、これからの夏に向けてきりっとした太陽に輝く青い池をぜひお勧めしたいと思います☆
忍野八海 is beautiful !!☆
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