第46話『竹中半兵衛の墓』~竹中氏の菩提所「禅幢寺(ぜんどうじ)」

前回お話した、竹中半兵衛重治殿のお墓にたどり着くことができました。
場所は岐阜県垂井町の「禅幢寺(ぜんどうじ)」です。駅から約4.5km。ゆっくり徒歩で1時間くらいでした。
境内にはいい具合に草がはえていました。
檀家が少ないため困窮しているそうです。
さて、いよいよ半兵衛殿のお墓です。
今までに見たことないほどに古い墓石が並ぶ、閑な墓所でした。家臣や兄弟の墓があるなかで半兵衛殿のお墓は父と並んで奥に配されておりました。
右側が父『重元』、左側が竹中半兵衛こと『重治』の墓です。

三木城攻めのさい亡くなったため、最初の墓地は兵庫県にあり、息子の重門がここに移したとのこと。
父の墓には家紋である『九枚の笹』があしらわれています。
にしても、朽ちて、整然として、派手さのない墓所です。
戦わずして勝つことで、軍神と讃えられた。
おごることなく美しいまま亡くなった。

そんな彼らしい控えめで、謙虚なお墓でした。
屋根にむした苔とシダがまた、穏やかで。

見習いたいものです。

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