第48話『南宮大社』~何で南なの?
名古屋からJRで米原方面に向かうと垂井を越えたところで大きな鳥居が見えてきます。
それは『南宮大社』の大鳥居です。
南宮大社は岐阜県西部の旧国名である『美濃国』の一之宮です。
ちなみにお隣の尾張国の一之宮はその名の通り愛知県一宮市にある『真清田神社』ですよね。
さて、南宮大社に話を戻します。
南宮大社は鉱山の神様である『金山彦命(カナヤマヒコノミコト)』を祀る神社の総本宮です。
ここからが本題です。
南宮大社がなぜ『南の宮』と言われるのか?
それは北に何かがあったからです。
実は北に1.5kmくらいのところに美濃国府という、美濃国の国府があったことがわかっています。
国府というのは、日本の奈良時代から平安時代に、令制国の国司が政務を執る施設(国庁)が置かれた都市です。
今でいう、県庁所在地や県庁そのものみたいなものです。
そういう、国の中心からみて『南宮』ということなのですね。
ちなみに、今の国府後には南宮大御旅神社という、神社があって金山彦命の相手である『金山彦姫命(カナヤマヒメノミコト)』がまつられているそうです。
御旅という、変わった名前は南宮大社の祭に南宮御旅神社から南宮大社へ御輿が担がれることに由来するとか。
物語のある土地ですなぁ♪
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